2019.3.4
【シミのメカニズム】シミはどうケアすればいい?
年齢とともに増えるシミの悩み
紫外線などの刺激によって作られてしまうシミ。
何も対策を行わずにいると、シミの数がどんどん増えてしまうだけでなく、すでにあるシミまで濃く・大きくなってしまいます。
透明感あふれる美しい素肌を守るためには、シミ対策が必須です。
シミが生まれるメカニズムを知り、各段階でシミの発生を抑える成分を組み合わせて取り入れることで、より強力なシミ対策が可能となります。
シミが発生するメカニズムとは
紫外線などの刺激がシミの原因となることはよく知られていますが、メラニンを作り出すきっかけとなるのは、メラノサイトへの直接的な刺激だけではありません。様々な要因が絡み合ってシミは発生します。
(1)紫外線など外的ダメージを受け、肌内部にフリーラジカルが発生。
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(2)発生したフリーラジカルが炎症性サイトカインの産生を誘導して、炎症を引き起こしメラノサイトを活性化。
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(3)活性化したメラノサイト内で、メラニンをつくりだすチロシナーゼが成熟していき、メラニンが生成。
シミの発生を防ぐには、紫外線など外的ダメージを減らすことがまず第一ですが、受けるダメージを完全にゼロにすることはできません。
そのため、シミ対策においては、シミができるメカニズム(1)(2)(3)に様々な方向からアプローチすることが重要となります。シミのメカニズムを踏まえた上で、どの段階でシミをブロックする商品としたいのか、その働きを得るためにはどのような成分を配合するべきか、を吟味する必要があります。
三省製薬では、美白製品カテゴリを以下の3つに分け、それぞれの段階で働く成分をご用意しております。
また、同じカテゴリの成分でも、それぞれ働きが少しずつ異なっています。
A:炎症を抑え、シミの初期症状を抑える成分
肌内部で起きた炎症はメラノサイトを活性化させてしまうため、まず炎症を起こさないようにすることがシミの初期症状を抑える有効な手段となります。初期段階からシミの原因を作らせない成分となるため、日焼け止めや夏用のボディーローションへの活用が考えられます。
抗炎症物質が含まれているヤマノイモ科の植物で、炎症に関与する酵素ホスホリパーゼA2の活性を抑制し、炎症を抑えます。
スイカズラの花から作られる抗酸化作用の高い成分。フリーラジカルの消去作用があるほか、炎症のきっかけとなるNF-κBの活性化も抑制し、初期段階でシミの発生を防ぎます。
日本の沿岸沿いに生息する褐藻類アカモクから抽出した成分。ヒスタミンの分泌に関与する酵素ヒアルロニダーゼの活性を抑制することで、炎症を抑制します。
B:メラニン生成を抑制する美白商品全般向け成分
メラニンの生成や、黄ぐすみの一因となる糖化を抑える働きを持ち、シミ全般に効果が期待される成分です。美白美容液などへの活用はもちろんですが、オールインワン化粧品やデイリーユースの化粧水等、美白がメインではなくても透明感をアップさせる働きが欲しい商品に幅広く利用できます。
細胞レベルでメラニンの生成を抑えるほか、年齢とともに増える黄ぐすみの悩みにもアプローチします。
北海道を代表する花であるハマナスの果実から抽出した成分で、果実自体にはレモンの数倍のビタミンCを含みます。美白作用や糖化抑制の他、高いアンチエイジング効果も発揮します。
熊本県阿蘇で栽培された大豆「フクユタカ」が原料。細胞レベルでメラニン生成を抑制するほか、コラーゲンの産生を促進する働きもあります。
C:美白のスペシャルケア商品におすすめの成分
シミが発生するメカニズムの各段階に強力に働きかける、美白に特化した成分。そのため、美白のスペシャルケア製品への活用をおすすめしております。また、各成分でシミ抑制に働きかけるポイントが異なるため、複数の成分を組み合わせることで様々なシミの症状にも対応可能となり、さらに、シミ発生のメカニズムに多角的に働きかけることで、より効果的な美白作用が期待できます。
オオムギ由来の成分で、メラノサイト内におけるメラニン生成の抑制だけでなくメラニンの生成を促すメラノサイト刺激ホルモン(α-MSH)の働きを阻害します。
アルニカは、ヨーロッパの高原地帯に分布するキク科の植物。メラニンの生成抑制だけではなくケラチノサイトへの受け渡しもストップする2段階ブロックの美白成分です。
漢方として知られる貴重なキノコの桑黄から抽出した成分。メラノサイト内でチロシナーゼの成熟を阻害する、他にはないユニークな働きを持っています。
シミのメカニズムを知り、効果的なケアを
シミケア成分は、初期段階に働くものからメラニン生成を抑制するもの、シミができるメカニズムの各段階を阻害するものなど様々な種類があり、実際に商品開発を行う際に迷われる方も多くいらっしゃいます。どのような商品に、どのような成分の組み合わせで配合するのが効果的なのか、迷った時はどうぞお気軽にご相談ください。
三省製薬株式会社
この記事で紹介されている成分のサンプル・資料のご請求等は三省製薬までお気軽にお問合せ下さい。
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