三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2024.9.30

  • 育毛

約30年もの販売実績を誇る
三省製薬の育毛有効成分『CTP(6-ベンジルアミノプリン)』 vol.2(全3回)

1995 年に厚生省(当時)から育毛有効成分として承認された『CTP』。複数の実験から、毛の成長期を長くする効果があることを推測できましたが、1990 年代当時はまだその推測を裏付けることができませんでした。そして、2000 年代。遺伝子解析技術が発展したことにより、ついに『CTP』の正確なメカニズムを解析することができました。

ヘアサイクルに影響する育毛促進因子・脱毛因子

髪の毛はずっと伸び続けるのではなく、生えて成長しては抜け落ち、再び生えてくるというサイクルを繰り返しています。これをヘアサイクル(毛周期)と呼び、一般的に男性で3~5 年、女性で4~6 年程度が1 周期だといわれています。
正常なヘアサイクルの場合は、髪が太く長く育っていく成長期が長いのですが、加齢によってヘアサイクルが乱れると成長期が短くなってしまい、毛量が減ったり、1 本1 本の毛が細くなったりなどの影響が出てしまいます。

正常なヘアサイクル

乱れたヘアサイクル

さらに、より詳しくヘアサイクルを確認するため、毛乳頭細胞における遺伝子解析を行った結果、成長期には育毛促進因子・BMP2、退行期には脱毛因子・IL1A という遺伝子が発現していることがわかりました。
これにより、薄毛の原因の1つとして、BMP2の発現低下とIL1Aの発現促進というメカニズムが示唆されたのです。

育毛促進因子(BMP2)

ヘアサイクルの成長期で発現し、毛母細胞の分裂を促す。

脱毛因子(IL1A)

ヘアサイクルの退行期で発現し、毛母細胞の活性を抑える。

毛乳頭細胞に働きかける『CTP』のメカニズムを解明

そこで、『CTP』にどのような働きがあるのか、遺伝子レベルで解析を行いました。すると、『CTP』に育毛遺伝子BMP2 の発現促進と、脱毛遺伝子IL1A の発現抑制の働きがあることが確認され、薄毛原因に作用するメカニズムが解明されたのです。

女性由来毛乳頭細胞にCTPを添加し、遺伝子発現量を比較

従来の、頭皮環境を改善する育毛有効成分に対して、『CTP』は細胞に直接働きかけて遺伝子の発現に作用し、ヘアサイクルそのものを改善する成分。効き方のメカニズムが全く異なることが、遺伝子解析によって証明されました。

実際に『CTP』を使用して得られる結果とは…

遺伝子解析の技術発展によって、『CTP』にはヘアサイクルそのものを正常に戻す働きがあることが判明しました。現在では、配合製品が累計500 万本以上もの販売実績を誇る『CTP』。実際に使用することで、どのような結果が見られるのか、またどのようなコメントが寄せられているのか、次回、使用して得られる効果や体感についてご紹介いたします。

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