三省製薬、2021年の総括 ~さらなる成長ステージへの準備を整えた1年。

2021年12月14日

美容成分の新工場完成、「デルメッド ショールーム」オープンなどさらなる成長ステージへの準備を整えた2021年。

2022年も「よりよい成分、よりよい化粧品」を追求し、当社の価値を世界に広げていきます。

美容成分の開発・製造・販売と、オリジナル通販化粧品ブランド「デルメッド」を展開する三省(さんしょう)製薬株式会社(本社:福岡県大野城市 代表取締役社長:陣内宏行)では創業61年目となった本年、美容成分の新工場完成や当社初となるリアルの場「デルメッド ショールーム」開設など大きなチャレンジの一歩を踏み出しました。

また、当社のものづくりへの思いをまとめた「デルメッド ものづくり宣言」を発表し、それを具現化する形で「デルメッド」基幹商品のリニューアル新発売、アップサイクル化粧品「yameKAGUYA」の新商品発売など、商品ラインナップも充実させました。今秋にはドバイで開催された国際見本市「beautyworld MIDDLE EAST 2021」に出展するなど、海外展開も加速させています。2021年は当社にとって新しい成長への準備を整えることができた年と捉えており、2022年の成長ステージにつなげていきたいと考えています。

当社は「よりよい成分、よりよい化粧品4.1」をコンセプトに掲げ、自然由来を中心とした美容成分の開発から化粧品の製造・販売まで一貫体制で推進することを強みとしています。美容成分は、自社ブランド化粧品への活用はもとより、国内外の化粧品メーカーの原材料としても幅広く活用されています。

コロナ禍で2年目となった2021年は、東京五輪前後からワクチン接種が進み、感染対策に留意しながらの新しい日常、リモートワークを取り入れた企業活動や働き方がスタンダード化する流れとなりました。このような中で、当社もお客様、顧客企業、社会に貢献するために何をすべきかを考え、チャレンジを進めてきました。以下は、2021年に実施した「よりよい成分、よりよい化粧品4.1」への具体的な取り組みと進捗状況です。

■ 佐賀工場敷地内に美容成分の新工場が完成、生産がスタート。

2020年に創業60周年を迎えた当社の記念事業として、佐賀県鳥栖市に立地する佐賀工場の敷地内に美容成分の新工場「佐賀工場B棟」を7月に竣工しました。9月の落成式を経て、順調に生産活動がスタートしています。人員の新規雇用や再配置など、体制も整いつつあります。

 当社の競争力の源泉ともいえる美容成分の生産品目は当社が取り扱う全美容成分(約80種類)で、生産能力は約3倍となる見込みです。

 自社ブランドへの配合のみならず、国内外の化粧品メーカーにも出荷し、“よりよい美容成分“を世界中のみなさまに届けるべく邁進しています。

■ 初の「デルメッド ショールーム」でブランドの世界観を伝え、お客様とのつながりを深化。

 本年7月、当社初の店舗展開として、福岡市の天神エリアに「デルメッド ショールーム」をオープンしました。「デルメッド」製品を体感していただくとともにブランドの世界観や価値、当社の想いをお客様に伝え、交流を深める場と位置付けて います。各種イベントやワークショップ、からだを内側からキレイにするコールドプレスジュースの販売も行っています。

 オープンから約5カ月が経ちますが、スタッフが対面しての肌診断や商品を手に取って試していただくなど、リアルな体験に多くのお客様から好評をいただいています。既存のお客様とのつながりが深まることはもちろん、コールドプレスジュースをきっかけに新しいお客様にも多く来店いただいています。

 ショールームで得られたお客様の声は本社の各部署で共有し、今後に生かすべく活用しています。また、随時「新商品発表会」を開催し、当社の研究者とお客様が直接コミュニケーションできる機会も設けています。お客様にとっては理解 促進、研究者にとっては新たな気づきを得る貴重な機会となっています。

■ 「デルメッド ものづくり宣言」を発表、デルメッド商品のリニューアルで具現化。

当社の技術力を結集した「デルメッド」に込めたものづくりへの思いを、「デルメッド ものづくり宣言」として策定し、3月に発表しました。そして、「肌から人生を美しく」をかなえるための行動指針にものづくり5つの約束を掲げています。

< デルメッド ものづくり宣言 >

これからのデルメッドは未来を見据えた新たな約束をいたします。

2021年を迎えた今、私たちはさらなる未来を見据えた新しい取り組みとして、

デルメッド“ものづくり宣言”を策定しました。

今までの厳しい品質基準に加え、

エコ、エシカル、サステナブル、ダイバーシティといった考えを取り入れた、

新時代のものづくりへと進化させていきます。

 これに先立って昨年には、エコ、エシカル、サステナブル、ダイバーシティの要素を取り入れた「原料・処方開発」に取り 組むバルクチームと、「容器開発」に取り組むパッケージチームが編成されており、具体的な検討を進めてきました。

 両チームが総力を挙げて商品開発に取り組むことで、9月には「デルメッド プレミアム シリーズ」、11月には「デルメッド プレミアム クリーム No.1」のリニューアル新発売に至りました。環境に配慮した容器を採用し、原料調達においても環境負荷低減、動物実験無しなど、独自の基準に基づいて見直しています。1993年のブランド誕生以来初となる大型リニューアルとして、ロゴやパッケージデザインも一新しました。

 リニューアル新発売後、お客様からは商品の使い心地への評価に加え、当社のものづくりへの姿勢に共感の声をいただくことも増えました。エコ、エシカル、サステナブル、ダイバーシティは時代が要請している社会的テーマでもあり、今後も継続して取り組むことの重要性を再認しています。

 また、社内的にも、商品開発の検討を通してSDGsへの関心や理解が深まるという好影響をもたらしています。

■ ドバイの国際見本市への出展で、海外展開にも弾み。

 コロナによって海外の各種展示会は延期されていましたが、10月にはドバイで開催された「beautyworld MIDDLE EAST 2021」という展示会にブース出展することができました。中東など多くの国々の関係者と出会うことができ、「デルメッド」や「yameKAGUYA」を通して、当社のものづくりへの評価をいただきました。当社の海外営業チームが交渉を進めており、来年の展開に生かしていきたいと考えています。