三省製薬 2023年事業方針
2023年02月13日
美容成分の開発から化粧品づくり・販売まで手掛けるバリューチェーンを磨きながら、
当社のオリジナルブランド「デルメッド」、「IROIKU」、「yameKAGUYA」をより一層強化していきます。
■ マーケティング・販売部門と開発部門をブリッジする新会議体を創設し、ファンベースマーケティングのアプローチを進化!
■ 福岡市の「デルメッド ショールーム」を、「Sansho Beauty Plaza」として3月1日にリニューアルオープン。全ブランドの商品販売を開始!
美容成分と化粧品の開発・製造・販売とオリジナル化粧品ブランド「デルメッド」、「IROIKU(イロイク)」、「yameKAGUYA(やめかぐや)」を展開する三省(さんしょう)製薬株式会社(本社:福岡県大野城市 代表取締役社長:陣内宏行)では、2023年も、効果のある美容成分の開発を軸に、それらを配合した効果の高い化粧品づくりを進めていきます。SEED(サステナビリティ、エコ、エシカル、ダイバーシティ)にも配慮したバリューチェーンを磨きながら、特に自社ブランドのより一層の強化を図ります。
当社の基幹ブランドである「デルメッド」、昨年スタートしたジェンダーフリーのブランド「IROIKU」、福岡県八女産の竹を使ったアップサイクルブランド「yameKAGUYA」の3ブランドの強化に向けて、マーケティング・販売部門と開発部門をブリッジする新しい会議体を立ち上げ、部門横断的にファンベースマーケティングのアプローチを進化させていきます。
また、福岡市の天神エリアに立地する「デルメッド ショールーム」を「Sansho Beauty Plaza」として、3月1日にリニューアルオープンし、3ブランド全ての販売を開始します。
美容成分の開発やB2B事業においては、美白(*)有効成分「コウジ酸」で培った“発酵技術“の価値に改めて注目し、同技術を活用した取り組みを進めていきます。
また、円安のチャンスを最大限活用し、「デルメッド」やOEM事業の海外展開も進めていきます。
*:メラニンの生成を抑えて、シミ・ソバカスを防ぐこと。
事業別の方針は、下記の通りです。
【 オリジナルブランドの展開 】
●ファンベースマーケティングのアプローチを強化。
当社はこれまで、定期的に「デルメッド」のお客様を対象としたファンミーティングを実施してきました。今年は、そこで得た知見をベースに、当社が大切にしている価値に共感していただける人との出会いを増やし、コミュニケーションを深めながら、新たな関係づくりを進めていきたいと考えています。
●基幹ブランド「デルメッド」は、バージョンアップを継続。
「肌から、人生を美しく」をコンセプトに、当社の美容成分開発力、配合力、製剤力を結集した「デルメッド」は今年、誕生から30年を迎えます。
1つの商品を長く丁寧に育てる中で、新たな美容成分を開発したり、有効性のパワーアップが確認できると、それを新たに配合・処方し、バージョンアップすることで、新たなお客様も獲得してきました。
デルメッドは「ものづくり5つの約束」を掲げ、大胆な変革期にあります。プラスとなるものを加え、肌や環境に 負荷をかけるマイナスなものを外し、エビデンスのあるものだけを製品化しています。石油由来から植物由来 原料への変更、動物実験が必要な原料の排除、環境に配慮した容器への切り替えなど、SDGsに沿ったものづくりを進めながら、今年もバージョンアップを継続していきます。
●ジェンダーフリーの「IROIKU」は、ネット販売に加え体験いただける場を拡充。
「健やかな肌の色で、生きていく」をコンセプトに誕生したブランド「IROIKU」は昨年、色づき美容液「IROIKUスキンチューンナップセラム」を発売しました。
今年は、“色づき美容液”という新カテゴリーの提案をさらに浸透させるべく、WEBやSNSを活用しての訴求強化と、実際に試していただく場の拡充を図っていきます。
昨年好評をいただいた、百貨店でのPOP UPショップ展開の強化に加え、新たな販売チャネルも開拓していきます。
●竹の100%リサイクルに貢献する「yameKAGUYA」は地元九州発のブランドとして発信。
竹の100%リサイクル実現と放置竹林対策に貢献するアップサイクル化粧品ブランドとして展開している「yameKAGUYA」は、福岡県八女産の有機JAS認証・無農薬栽培の竹「モウソウチク」を原料としています。竹1本から、手作業でわずか300gほどしか採取できないごく薄い表皮から抽出した「竹幹表皮エキス」を配合した化粧品シリーズです。ストーリー性のある九州発のブランドとして、発信していきます。
●「デルメッド ショールーム」を、「Sansho Beauty Plaza」にリニューアル。
「デルメッド ショールーム」を、3月1日に「Sansho Beauty Plaza」としてリニューアルオープンし、当社オリジナルの3ブランド全てを販売します。これまで、「試して気に入った商品を、その場で購入して持ち帰りたい」というお客様の声を多数いただいたことから、リニューアルを決定しました。
当社ブランドの世界観を体感いただく場、新たなお客様との出会いの場、既存のお客様とのつながりを深める場、当社の情報発信拠点という位置づけやスタッフは変わらず、従来通りホスピタリティーを大切に運営していきます。
【 美容成分開発、B to B事業 】
●コウジ酸で培った発酵技術の価値を活かした美容成分の開発、受託生産事業を強化。
美容成分の開発においては、当社の発酵技術を活用し、これまで「豆乳発酵液」や「ケール葉発酵液」、「オオムギ発酵エキス」などを生み出してきました。2023年も「発酵美容」に改めて着目し、自然由来の美容成分開発に力を入れていきます。
また、B to B事業においては、昨年より開始した「発酵・培養の受託生産事業」のビジネス化を進めていきます。
●「R&Ⅾキュレーター」が“目利き”として機能することで、ビジネスの裾野を拡大。
業界全体の研究開発情報を広く収集・キュレーションし、フィールドワークで素材を探求する「R&Dキュレーター」を昨年設置しました。美容成分開発やビジネス展開の「目利き」役として、部門横断的に活動しています。
美容成分の開発においては、R&Dキュレーターからの提案をもとに、新しいスキンケア理論の構築、そのメカニズムに基づいたエビデンスデータの取得などを進めていきます。
B to B事業においては、R&Dキュレーターが発掘したシーズをもとに全社的な提案力を強化し、ビジネスにつなげていくことを目指していきます。
【 サステナビリティへの取り組み 】
●「SEED(サステナブル、エコ、エシカル、ダイバーシティ)」に配慮したものづくりを継続。
2023年も、バルクチームとパッケージチームがそれぞれの活動に取り組みます。
バルクチームは、美容成分原料の国産化を推進するとともに、農家訪問などに取り組んでいきます。パッケージチームは、新しい容器包装の材質を評価し、容器として使えるものを増やしていきます。また、製造過程で生じる規格外品や余った資材を廃棄せずにリサイクル・有効活用できるよう検討を進めていきます。
●社会貢献、地域との関わりを大切にした取り組みを拡大。
2023年も、SDGsに関する施策検討を進める他、「みちのく未来基金」への寄付を継続します。また、病気の子どもを育てるご家族を支援する特定非営利活動法人キープ・ママ・スマイリング(https://momsmile.jp/)へのデルメッド商品の定期的な寄付活動を1月よりスタートしました。
地域との関わりにおいては、本社が立地する福岡県大野城市主催の“河川敷のごみを拾いながら環境を見つめなおすグリーンウォーク”への参加、近隣のお子さまも受け入れる「大池さんしょう保育園」の運営など、地域と共生する活動を継続していきます。さらに、自然保護や社会福祉を担う団体への寄付も検討していく予定です。
●CO2削減に向けた取り組みを継続。
本社と佐賀工場においてガソリン、電気、ガス、廃棄物の量を計測し、CO2排出量に換算する取り組みを実施し、CO2削減に向けた取り組みを継続していきます。
【 人づくりの取り組み 】
●俯瞰的な目線を持ち、マルチに活躍できる人材を育成。
他部署に一定期間着任し、当該部門の業務を体験する社内研修制度を活用し、社内や業界を俯瞰的に見る力を養っていきます。また、部門間の移動もより活発に行い、多くの業務に取り組むことでマルチに活躍できる人材育成を進めていきます。さらに、今年はEラーニングも導入する計画です。