三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2025.2.10

  • 美白

シミに対する美白効果だけではなく
黄ぐすみケアも行える『コウジ酸』 vol.3(全4回)

三省製薬を代表する美白有効成分である『コウジ酸』。前回の記事では、他の美白成分との違いや、なぜ『コウジ酸』に高い美白効果があるのかという美白作用のメカニズムについてご紹介いたしました。しかし、実は『コウジ酸』に秘められた力は美白作用だけではありません。今回の記事では、美白と同時に得られる高い黄ぐすみ防止作用についてご紹介いたします。

『コウジ酸』で美白ケアすると、透明感まで増すのはなぜ?

『コウジ酸』は1988 年に日本初の医薬部外品有効成分(美白剤)として承認を取得した成分で、開発当時から現在に至るまで継続的にヒト試験を重ね、今もなおシミに対する有効性を確認し続けています。その際に度々確認できたのが、シミが薄くなると同時に、くすみが晴れて顔全体の透明感が増す効果です。

『コウジ酸』には美白作用のほかにも、くすみを解消する働きがあるのかもしれない。三省製薬はそのように感じてはいたものの、当時の皮膚科学ではまだこれを裏づける原因を解明することができませんでした。
しかし時が経つにつれ皮膚科学が進歩して、肌の糖化が黄ぐすみを引き起こすことがわかり、さらに2010年頃からはスキンケアでも“黄ぐすみ”を晴らす商品に注目が集まるようになりました。そこで、あらためて『コウジ酸』を調べてみると、高い抗糖化作用があることがわかったのです。

肌の黄ぐすみや弾力不足を引き起こす“糖化”とは

糖化とは、タンパク質が糖と結びつく現象です。身近なところで言うと、炊いたお米が炊飯器の中で黄色くなったり、肉を焼いた時に褐色になったり、ホットケーキを焼くと美味しそうな焼き色になったりする現象(メイラード反応)も、タンパク質と糖が結びついて起こる反応です。

体内のタンパク質が糖と結びつくと、黄褐色の物質AGEs(終末糖化産物)が作られ、老化を促進します。糖化によってAGEsが作られ蓄積してしまうと、肌細胞がまるで焼けこげたかのように黄色くくすんでしまい、その上ハリ・弾力も失われます。これが、年齢とともに増えていく黄ぐすみという現象です。

みずみずしくツヤツヤしていた炊き立ての白米が、乾燥してカチカチになり黄色くなっていく。そんな変化が肌の内部でも起こっているのです。糖化が起こると肌が黄色くにごって透明感がなくなり、老け見え印象を加速させます。

しかし、日々の食事から糖の摂取を絶つことは不可能です。そこで取り入れたいのが、抗糖化作用を持つスキンケアなのです。

『コウジ酸』の抗糖化作用は三省製薬の成分内でトップクラス

『コウジ酸』を用いたヒト試験では、シミへの作用のほかに、黄ぐすみを晴らして透明感を増す作用が確認されていました。そこで具体的な抗糖化作用として糖化によるAGEsの産生量を測ってみたところ、わずか0.05%の濃度で約97%も抑えることがわかったのです。

三省製薬には、『コウジ酸』のほかにも抗糖化成分がありますが、そのなかでもトップクラスの実力を誇ります。『コウジ酸』は、年齢を重ねるほど気になるシミと黄ぐすみ、その両方の悩みをケアできる、エイジングケアの注目成分といえるでしょう。

何歳になっても透明感のある肌をキープする美白成分

シミや黄ぐすみは、普段の食生活や紫外線、ストレスなど様々な原因で引き起こされるもの。年齢とともにどうしても増えてしまう悩みですが、『コウジ酸』はそのお悩みの声にしっかりと応えられる成分であることがわかりました。次回は、実際に『コウジ酸』を使用した臨床研究の結果をもとに、ケアを続けることで得られる嬉しい変化についてご紹介します。

法人のお客さま

美容成分、医薬部外品・化粧品の開発や製造についてお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

 

個人のお客さま

商品や肌・髪に関するお悩みまでお気軽にご相談ください。

ご相談はこちら