三省製薬では、130種類以上の独自の美容成分を開発しています。
美容成分ラボでは、美容成分の効果やメカニズム、商品企画のヒントなどをわかりやすくご紹介します。

2024.12.4

  • 発酵

発酵化粧品・発酵コスメとは?
美容成分として効果的な菌種も紹介。

発酵化粧品・発酵コスメとは

昔から、食品などに用いられてきた「発酵」。味噌や醤油などでよく知られていますが、近年では化粧品でも発酵美容成分が用いられた発酵コスメが注目を集めています。三省製薬では1988年に「コウジ酸」を医薬部外品の美白有効成分として承認取得して以来、長年にわたり発酵・培養に関するノウハウを蓄積。三省製薬ならではの発酵美容成分を多数開発しています。

発酵とは

麹菌や乳酸菌など微生物の力を借りて、有用な働きを増やす過程のことを発酵といいます。味噌や醤油などの調味料や、納豆、ヨーグルトなどの食品まで、発酵成分・発酵食品は世界で幅広く親しまれており、私たちの暮らしは発酵なしには成り立たないほどです。

原料を発酵させることで機能性がアップ

発酵と聞くと食品ばかりを思い浮かべてしまいますが、実は化粧品にも古くから用いられており、江戸時代には紅花から作られる「紅」に発酵の技術が使われていたといわれています。現在も化粧品に発酵技術は用いられており、発酵のひと手間を加えることで、成分が増えたり機能性が高まったりする効果が得られます。

三省製薬では、1988 年に美白有効成分として承認を取得した「コウジ酸」をはじめ、長年にわたり発酵技術を研鑽してきました。

三省製薬の発酵美容成分の開発の歴史

このような歴史を歩み、現在でもさまざまな発酵美容成分を開発しております。

発酵化粧品に効果的な菌種

発酵美容成分は、発酵させる素材に含まれている成分と発酵する菌の特徴を踏まえて設計を行います。三省製薬で取り扱っている菌は、主に麹菌、乳酸菌、酵母、担子菌の4種類。さまざまな素材を菌に発酵させて、成分を分析したり使いやすいように精製したりなど、手間と時間をかけて、より効果の高い美容成分を生み出すため、じっくりと取り組んでいます。

麹菌

味噌や醤油、日本酒を作るために用いられ、国菌に指定されているほど日本人になじみ深い菌。三省製薬の代表成分である「コウジ酸」は、糖を麹菌により発酵させることで生成されます。

酵母

パンやビール造りの際に用いられる菌。でんぷんやショ糖を自らが持つ酵素で糖(ブドウ糖など)へ分解し、それを栄養源として、炭酸ガス、アルコールなどへ変化させます。

乳酸菌

ブドウ糖や乳糖などの糖を分解して乳酸を作り出す菌の総称。ダイズと組み合わせることで、吸収力を高めることができます。また、コメと組み合わせるとアミノ酸などの保湿成分量を増やす働きも。

担子菌

一般的にキノコとして知られているものです。三省製薬では、マスタケを培養することにより多糖が産生されることを発見し、保湿効果を持つ成分として開発しています。

発酵技術を研究し続けてきた、三省製薬ならではの開発力

三省製薬と発酵の関わりは、現社長の祖父勝年氏が乳酸菌飲料事業に携わっていた時から始まりました。1998 年に日本初の美白成分「コウジ酸」を開発できたのも、麹菌という微生物に着目したからこそだと言えるでしょう。三省製薬では、素晴らしい発酵の力をさらに広げていくために、さまざまなこだわりのもと研究を続けています。

三省製薬社内で菌を取り扱えるのは2名のみ

三省製薬社内で菌を取り扱うことができるのは、豊富な経験と技術を持つ「微生物維持管理責任者」の資格を持った2 名のみ。純粋な菌だけを維持、継代(培養容器内で増殖した細胞を新しい容器に移し替えて、継続して培養を維持すること)し、死滅させず、菌を絶やさないよう徹底的な管理を行っています。

最大限に機能を引き出せる菌を選択して開発

例えば乳酸菌にも、乳酸球菌や乳酸桿菌といった種類が存在しているように、同じ名前の菌の中にも何種類もあり、それぞれ異なる特徴を持っています。三省製薬では、長年の知見を活かして、素材となる植物ごとに最大限に機能を引き出せる菌を選択して開発を行っています。

三省製薬が開発した発酵美容成分

大麦 × 酵母菌
酵母エキスWHⅡ-P

酵母には美白・美肌の作用があります。「酵母エキスWHⅡ-P」は、その“美白力” を最大限に引き出した特別な製品です。

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色素細胞の黒色化抑制
ダイズ × 乳酸菌
豆乳発酵液(九州大豆)

美肌菌を増殖する作用の他、若々しい素肌作りに役立つ美白作用やコラーゲン産生促進作用もある成分です。

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色素沈着の抑制
ケール葉 × 乳酸菌
ケール葉発酵液

短期的な保湿だけではなく、長期的な保湿力アップにつながる働きも合わせもち、長く続く潤い肌へ。

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ヒアルロン酸産生促進作用
米 × 麹菌
米麹抽出液

ヒト試験において、保湿力が持続することがわかっており、乾燥する季節の保湿ケアに力を発揮します。

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ヒト肌保湿効果
オオヒラタケ菌
ファーバイオPC

肌の角質層にあるラメラ構造(細胞間脂質)を安定化させることで、バリア機能を回復し、保湿力を取り戻します。

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ラメラ構造の安定化
ダイズ(黒) × 乳酸菌
豆乳発酵液(黒大豆)

黒大豆由来のポリフェノールには、タンパク質に吸着するという性質があり、傷んだ髪に吸着してダメージをケアします。

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毛髪ダメージ補修作用
米 × 乳酸菌
ライスミルク発酵液

ヒトの肌に近い成分を持っており、肌がもともと持っている天然保湿因子(NMF)を届けることができます。

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ヒト角層保湿性試験

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三省製薬では、既存の成分のほかにも新規成分の開発や、発酵コスメについてのご相談なども承っております。ご質問や気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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